主にゲーム研究を中心とした研究関連のメモです。 プロフィール(井上明人 INOUE Akito): CURRICULUM VITAE/履歴書・業績書 - Google スプレッドシート Research map:https://researchmap.jp/akito_inoue/ https://www.critiqueofgames.net/2001/03/post_…
シラーで抑えておくべきこと 「遊戯衝動」 カントー「判断力批判」の影響(宮崎2016論文) プラトン「国家」の更新としての側面(中村2018論文) 形式的衝動と感性的衝動の循環(井藤2008論文) 宮﨑 裕助, シラーの「遊戯衝動」から、カントの「物質的視覚…
ごくごく一部の人向けの文脈だけれども、 だいたい19世紀~20世紀初頭にかけての遊び論だと基本的にドイツが中心で、 まず、 (1)シラーの「遊戯衝動」1801の話(『崇高について(Über das Erhabene)』) →カントにおける自由や、ゲーテからの影響あり…
「遊びの準備説」とかみたいな感じで、遊戯論だと、よく引用される、近代遊戯論の最初期の著書として名高いドイツの自然主義っぽい哲学者?Karl Groosの未邦訳の著書がInternet Archiveで公開されています。 Internet Archiveで公開されてるものって、たまに…
ITU、RCGS、Tampere Univなど、ゲーム研究の拠点はいくつかあるが、簡単に記述しようかと思っているが、どういうふうにまとめようかちょっと考えているが、 だいたい、次のような国際カンファレンスの開催地をやったところ、というようなのを集計していくと…
■Greg Costikyan, "Where Stories End and Games Begin," Game Developer, September 2000, pp. 44-53. ■Gonzalo Frasca 2000, https://ludology.typepad.com/weblog/articles/ludology.htm クロード・ブレモン『物語の論理 Logique durecit』からの影響系。…
おそらく、オランダ語版がこれ? Homo ludens, proeve eener bepaling van het spel-element der cultuur(オランダの原語版?)https://adoc.pub/homo-ludens-proeve-eener-bepaling-van-het-spel-element-der-c.html 英語版はこれ https://bibliodarq.file…
記事に出てることがあるかもしれないけど、それは自分の本意じゃないよ、という言い訳記事です。だいぶ、前に「下記のような言葉は、たぶん自分のチェックミスが、チェックスルーしてます」的な記事を書きましたが、それと同様のやつです。 私がほとんど使わ…
Felix Lebed (2022) Physical Activity is not Necessary: The Notion of Sport asUnproductive Officialised Competitive Game, Sport, Ethics and Philosophy, 16:1, 111-129, DOI: 10.1080/17511321.2021.1874044を読んでいたら、冒頭から、遊びの定義否…
国内はともかく、海外はいくつかあるようだ。 http://sgschallenge.com/past-finalists-winners/ ABOUT SERIOUS PLAY CONFERENCE « Serious Play Conference
全体的なディレクションなどを、藤枝侑夏さんが行い、私(井上)が、ゲームのベース設計を行ったシリアスボードゲーム『コモンズの悲喜劇』(https://tragicomedy-c.jimdofree.com)が、本日、開催されたゲーム学会(GAS)の第19回ゲームコンペ(https://w…
この記事の需要はかなりレアだと思うが一応アップしておく。 中古のゲームを数百個ほど、業務として、まとめて発注するという、たいへん特殊な業務をやっている人は世の中にほとんどいないと思うが、 2022年時点で、業者にまとめて依頼する以外の方法で、ど…
ただのボヤきです。 業績表について独自の記法をもとめてくる大学組織はとても多い。……というか、ほとんどの大学の事務が、それぞれに違うフォーマットで管理しているという印象が強い。 Excelで提出してくれというのなら、だいぶハッピーなほうで、多くのと…
ルドゥス/パイディア区分について カイヨワを読み直すと、ルドゥス/パイディア区分は、秩序/無秩序という概念対立よりは、ルドゥス=内発的動機づけ パイディア=形式化されない欲動、みたいな構造に近いなと改めて認識。 Salen and Zimmermanの話とか、…
読みつつ更新。特に自分にとって新規性の強かった部分だけのメモです。 記号論と脳科学 Changizi, M. A., Zhang, Q., Ye, H., & Shimojo, S. (2006). The structures of letters and symbols throughout human history are selected to match those found in…
おもちゃ関係の賞ってけっこうあるはずだよな、と思ったので、軽く調べる。 海外 TOTY, Toy of the year awards Smart Toy Awards Awards | Oppenheim Toy Portfolio 国内 GOOD TOY Awards グッド・トイ受賞おもちゃ 日本おもちゃ大賞
「利用者は待ち時間を通してサービスの提供状態を理解し,それに適応した行動を取っている。このため,使いやすいサービスの開発には,サービスの状態を適切に理解することができるような待つ行為のデザインが必要となる。」 ci.nii.ac.jp 「GUIの特性によっ…
潜在学習 Latent Learning 試行錯誤、洞察学習、潜在学習 :心理学用語集 【学習と条件づけ】潜在学習(latent learning) | 心理学の教科書・基礎からの心理学 洞察学習 顕在学習 連合学習 機械学習文脈 連合学習(Federated Learning)についてわかりやすく解…
ゲーム系の文脈だと、アンダーマイニング効果(外発的動機づけでやる気なくす)の話が出てきやすいのだけれども、エンハンシング効果(外発的動機づけでやる気わく)の話があまりでてこないので、いくつか関連論文メモ *エンハンシング効果関連 Butler, R. (…
よそで書いたコメント。自分のコメントなので、こちらにも貼っておきます。 2021年11月2日の井上 > 松永コメント どこまでが素朴な自然主義なのか なにが、<素朴な表象主義>な芸術観なのかについては、もう少し議論しても良いかも。 たとえば、UIの自然主…
ただのボヤきですが、最近ちょっとこれはどうかな、と思ったのが「SCM」。 2つある。 Structural Causal Models:直訳すると構造因果モデルだが、Pearlの統計的因果推論のことらしい。Pearlの論文読むとよく出てくる。 Synthetic Control Method(SCM):合…
邦訳のあるタイトルをmendeleyにのっけようと思うと、結局、それほどうまく、反映されなさそうなので、よく引用する文献について、まずスプレッドシートで整理することにした。 下記、作業途中だが、貼っておく。 docs.google.com
関 朋昭,2020,勝利至上主義に対する批判の反証 : スポーツの定義と価値から (澤野雅彦教授退職記念号)https://ci.nii.ac.jp/naid/120006846012 佐藤洋,2016,競技者の卓越と徳からみる競技者論https://www.jstage.jst.go.jp/article/jpspe/38/2/38_85/_pdf 田…
docs.google.com Day 1st 8:15 AM-(もしかしたら、最初に三宅さんの紹介をするかも……?) Round Table Preservation of Video Games JST Augst 10, 10:15-11:00am (MDT August 9, 7:15-8:00pm) Akito Inoue | Akinori Nakamura | Masaharu Miyawaki | Jun H…
本日話したことの、簡単なメモです。 (1)議論の射程: 「社会」のありようについて考えるためのゲームを紹介する。 (※網羅的な紹介というわけではありません) 例:『We Become What We Behold』(2016)https://ncase.itch.io/wbwwb ゲームならではの表…
ci.nii.ac.jp 気晴らし 因子だけ、時間や金額と負の相関になっているのがおもしろい。気晴らし因子だけ、相関が負になるというのは、カイヨワ的な概念で言えば、「ルドゥス」「パイディア」の区分がはっきりと出ているポイントというのが、この論文でも改め…
『IT批評』のサイトに原稿を掲載していただきました。 『IT批評』という雑誌は、2013年頃にも、「2025年の未来」を2025年の人になりきったふりをして語るという謎の原稿を掲載していただいたのですが、 今回のは、ある意味、もう少し、普通(?)の原稿にな…
随時更新(するかも?) NIMROD 関連 1940年のパテント文書 1950- その他: CRT娯楽機器 NIMROD 関連 1940年のパテント文書 US2215544A - Machine to play game of nim - Google Patents https://patents.google.com/patent/US2215544 1950- An Early Danish…
近年人々の分断やら何やらが促進されているという話はあるが、意識下の差別的意識みたいなものの程度を測定しようというテストが大規模に実施されているというのは知らなかった。 implicit.harvard.edu 試しにひとつやってみたが、かなりこまかく作られてい…
MOOCについてのsystematic literature review Wong, J., Baars, M., Davis, D., Van Der Zee, T., Houben, G. J., & Paas, F. (2019). Supporting self-regulated learning in online learning environments and MOOCs: A systematic review. International …