Critique of Games メモと寸評

http://www.critiqueofgames.net の人のブログです。あんまり更新しません。

2005-04-09から1日間の記事一覧

「理想的な評価者」は可能か

に、しても、浜村通信の言うような理想的な評価者の存在は可能なのだろうか。 結論から言えば、そんなものありえないと思う。文芸批評にせよ、映画批評にせよ、漫画批評にせよ、教養のある批評家や、分析が面白い・鋭いと言われる批評家が存在したことはあっ…

権威でないことの価値と、権威であることの責任

ただ、浜村の「ユーザーと同じ気持ちになること」発言は、単に浜村通信という一個人がやってしまった保身の愚かさ、として片付けられるわけでもない。 おそらく、浜村が「同じ気持ち」発言をしている背景にはクロスレビューが「権威化」したことと密接な関係…

システム的に「良い」レビュアーの誕生

少し話は変わるが、この一年ほどamazonでレビュアーをやってみてわかったことがある。ご存知のように、amazonの読者レビューには一つ一つのレビューについて、匿名の第三者がそのレビューが参考になったかどうかについて「はい」「いいえ」で投票することが…

「思春期病」患者への防衛意識とファミ通クロスレビュー

話は変わってファミ通クロスレビューの話。と、ファンへの防衛意識。http://gmk.9bit.org/note05q2/050406-shisyunki.htm 彼らの存在を意識すると、好きだからこそ苦言を呈する行為さえハイリスクなものに思えてくる。ゲーム系ブログ運営者はもちろん、商業…

「真実の読み解き」評論

友人が『攻殻機動隊S.A.C 2』にはまり、エヴァ本ブームのときの「エヴァの真実」のようなタイプの「読み解き」を行うような評論を読んでいる。で、それを「お前も読め」と進められたのだけれども、そういう評論には微塵も食指が動かない。 別にそういう評論…