Critique of Games メモと寸評

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バテンカイトス クリアーしました。

バテン・カイトス 終わらない翼と失われた海

 なんか、「クロノ」へのオマージュがあまりにも………とか思ってたら、『クロノ・クロス』の加藤さんがシナリオを手がけていたようで。なるほど、と納得。

 和製RPGのある種の頂点とも言える『クロノ・クロス』に対する類似性を除いたとしても、この作品は本当にマニアでなければ作りえない作品だなー、という気がしました。全体的な構成もさることながら、プレイヤーキャラクターとプレイヤーの関係性の作り方とか、戦闘システムにトレーディングカードのシステムをまぜてしまうあたりとか。
 ディテールに対するマニアならではのこだわり方から、キャラクターが次にしゃべるであろうセリフまで、なんだか色々な部分に対して、製作者の意図をあまりにもありありと意図を汲みたくなってしまうような一品でした。私には。*1
 だから、なんだか、ゲームをやってるっていうよりか、もう全編にわたって製作者のRPGに対するこだわりを直に聞かされているよーな気分。他のゲームではここまで製作者の意図ががっちり想起されるっていうことはないのだけれども、なぜだろうか。製作者のやってきたゲームと私がいままでやってきたゲームが、ほとんど同じとか?うーむ。

 に、してもこういうマニアな製作者のみなさんには、こんな一般向けの一般的なゲームを作ってないで、『アンリミテッド・サガ』とか『FFCC』で豪快に暴走しまくったスクウェアの河津さんのような暴走っぷりをみせてほしいですね。是非。

 ちなみに、参照されている、と感じた主な作品は『クロノ・クロス』『アナザー・マインド』『ポートピア殺人事件』『マジック・ザ・ギャザリング』などでしょうか。

*1:「おれにはわかるよ!」などとまでいう気ではなく、「イヤでも類推されてしまう」ということです。あくまで。そこを同一にしてしまうと、だいぶ傲慢な物言いとして聞こえてしまうかと思いますが。