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Critique of Games メモと寸評

http://www.critiqueofgames.net の人のブログです。あんまり更新しません。

とは言ったものの。

ビデオゲーム

 で、私のツッこみはと言いますと、いままでしてきた話って、至極その通りであり考慮されるべき話ではあるわけです。もちろん、価値のある指摘です。有意義です。
 が、ぶっちゃけた感想を言ってしまうと、これって理論系の人がいかにもやりそうなツッこみでもあるわけですね。そこそこの期間、人文・社会科学系の理論とかをかじっている人なら、多分既視感を覚えてしまうような。
 しかも、何よりも悲しいことにこう突っ込まれたところで実証系の研究をやってる人たちの研究手法の具体的な改善につながるかどうか…というと、あまりつながらないことの方が多かったりするというのが経験的な話としてあったりします。つながれよ!とは思うものの、つながらない。「じゃあ、どういう方法論で研究をやれっつーのよ?」とか言われると、具体的な代替案がいまひとつ出しにくい。
 「攻撃的思考に加えて、ゲーマーのモラル意識調査でもやるか」って、話が出てきてもいいような気もしますが、ゲーマーのモラル意識ってゲームプレイとの相関性という話で一般化できるようなことなの?とか言い出したら、それもまたものすごく怪しい。

 うーん、それじゃあ、どうやって暴力性測定ってやればいいのかねぇ、と。(多分、「暴力性」とかっていうんじゃ、扱う対象として無理があるから、コミュニケーション欲求の影響とか、抑鬱傾向とか、もう少しケチのつきにくいレベルで観察可能な部分へと研究方法を落とし込んでいくのがベターだということになるのかな、とか思いますが)
 それが私の問題意識でした。

 なお、坂元章氏が「好影響・悪影響」という観点に絞って影響論研究をしているということ自体について言えば、「好影響・悪影響」という抽象的なものを取り扱うのがある程度の無理のついてまわる研究だということはありますが、ゲーム業界にとってみてば「悪影響はないんだ」とかあるいは「悪影響があるとしてもこういう部分だけ」といったアリバイゲットのために重要な研究でしょうし、悪影響を懸念する一般の方にとっても、もちろん必要とされている研究だと思います。あと、坂元氏は社会心理学者という肩書きですが、業績をパッと見させていただく限り、ほとんどが具体的な細かいテーマを設定して実験・統計といったことで業績を重ねてきた方のようのですので、「社会」とかを相手にゴリッと語るよりかは、得意分野であろう実験・統計で信頼できる仕事をしてくれた方がいいのではないですかね。

 …と、長くなってしまいましたが、こんなものでよろしいでしょうか >Tatsukiさん。

 書き終わったところで、今から、『メタルギアソリッド3』でアメリカの兵士として「国家的暴力」をやってきます(笑)