Critique of Games メモと寸評

http://www.critiqueofgames.net の人のブログです。あんまり更新しません。

最近の仕事報告

  • 5月31日 電子情報通信学会 HCG 第3種研究会ヴァーバル・ノンヴァーバル・コミュニケーション研究会(VNV研究会) http://www.ieice.org/~vnv/ で発表しました。

 いろいろとフィードバックいただけてよかったです。岡本先生や榎本先生をはじめ、VNV研究会の方々にはいろいろと面白いコメントをいただき感謝。

  • まだ、編集作業中ですが、黒瀬さんなどが編集に関わっていらっしゃるレビューハウス(同人誌)で濱野くん、石岡さん、黒瀬さんと対談をさせていただきました。


 石岡さんにも、岡本さんにも指摘されたのですが、やはり僕の議論モデルのつまるところというのがいくつかあって、ちょっとメモっておきます。

1.ゲームと、アディクションの関係はどうなっているのか。あるいは、「飽きる」「飽きない」とはどういうことによって起こるのか。:あるレベルまでは説明モデルを立てて言えるが、行為依存の一部については、ワンダーランド。(ただ、ここを突き詰めて考えるのは、僕の仕事ではないかも)
2.僕が「リテラシー/コンテクスト」という区分を持ち出してチュートリアルの問題をはなすとき(ユリイカRPG特集参照)、小森陽一夏目漱石『抗夫』を分析したような意味での「リテラシーの埋め込み」の差はどこにあるのか:これは、個別に答えるのは簡単だけど、話のストーリラインから脱線する形で答えなければいけないので、どうにかしたいところ。
3.僕が言う、「物語/出来事」の観察の変化(ピクミンにおける日記的なもの)、と一般的なストーリーラインの成立の問題:ここのところは「物語」概念について、もう少しつきつめて、一本書いたらOKなのかもしれない。
4.チュートリアルの科学、的なことができないか:チュートリアルの重要性の話も面白いが、チュートリアルそのものの手法論をもっと魅力的に語れるのではないか、と。単に手法をリスト化したり、するというレベルのことはすでにできている(例:レベルデザインの教本や、サイトウさんのゲームニクス本)ので、もう一押しできないか、と。
5.モードの多様性と、その隙間に生じる現象について、おもしろいんだけど、もう一押しできないか:もう一押ししたいです。

 etc..