Critique of Games メモと寸評

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Game Evaluation Bias Indexを公開しています。

下記URLにて、Game Evaluation Bias Indexを公開しています。

http://www.critiqueofgames.net/local_index/

 

■このデータセットが作成されている目的

 このデータセットは、「重要なゲーム」とされる様々なゲームが、どのような評価の偏りをもっているのかを、可視化するために作られています。

 具体的には次のような点が可視化されることを目的としています。

 

(1)言語圏によるとりあげられやすいゲームの違い:

 英語圏と、日本語圏のゲーム史のなかでとりあげられるゲームはそれぞれ違っています。たとえば『ザクソン』は日本のゲーム史の中ではあまり多く取り上げられませんが、英語圏のゲーム史では重要なゲームです。逆に『弟切草』や『不思議のダンジョン』シリーズなど、日本のゲーム史上重要なゲームが英語のゲーム史のなかではほとんど触れられません。

 こうした言語圏による顕著な違いがみられるタイトルを可視化できるようにしています。

(2)ゲームのリストの性質による違い:

 賞、ファン投票、売上上位作品、ゲームの展覧会での展示作品、ゲーム史の本、ゲーム研究の本など、様々なものがゲームの選定をしています。

 それぞれのゲームの選定の仕方に偏りがあり、この違いについても可視化できるように試みています。

(3)時期によって変化する評価の違い:

 ゲームの評価は時期によって変化します。たとえば、1984年に発表された『TETRIS』は、発表された時点では賞を総なめに…といったことはありませんでしたが、コンピュータ・ゲーム全体の歴史のなかでも最重要クラスの作品の一つとなっています。

 

 

 また、現時点ではこのデータは言語圏をまたいだ、名寄せにかかるコストの膨大さや、ソースデータの偏り等の問題があり、少なくないデータ統合上の問題があります。

 データの改善のためのアンケートを行っておりますので、ご協力いただけましたら幸いです。

 

アンケート: Do you know this game? - Questionnaire(194games/EN Bias Ver)