Critique of Games メモと寸評

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e-sportsmanshipの誕生。

 日本でも最近けっこうしられてきましたが、韓国ではスタークラフトなどのスタープレイヤーに賞金を払ってプレイさせていくという経路があります。2000年1月に世界初のプロゲームリーグが発足したことで成立し、数年前から韓国の子供の憧れの職業No1は「プロゲーマー」になることだそうです。日本のプロ野球以上に狭き門らしいですがトッププレイヤーは年収2000万円を超えるような賞金を稼ぎ出しているんだとか。テレビ中継もCATVで毎日やってるそーです。

 で、まあ、ここまでの話はそれなりに知られていることなのでいいとして、今日ググっていて面白かったのが、↓以下の電撃オンラインの記事。

 ここでの犬飼氏の発言がたいへんに興味深い。(強調は筆者)

犬飼氏は、日本でe-Sportsが普及していない現状について、家庭用ゲーム機が中心となっている市場や、ゲーム大会主催者の「e-Sportsを行っているという意識」の低さなどを理由に挙げていた。
 一方で、犬飼氏は日本国内のe-Sports発展の可能性についてもコメント。『カウンターストライク』など、e-Sportsでプレイするゲームは「GL!(Good Luckの略)」で試合が始まり、試合後は「GG!(Good Gameの略)」とあいさつを交わすことがマナーの1つになっているという。犬飼氏は「このようなマナーやルールが存在することは、武道と同じように、e-Sportsが教育の現場に生かせるのでは」という考えを示している。

 私自身はオンラインゲームをやりはじめて間もないが、この手合いの「挨拶をきっちりと」という話をきくことが多いです。
 ラグナロクオンラインでギルドにいれてもらったとき「何かギルドに入った場合の義務とかはありますか?」と聞いたところ、ここでも「とくにうるさいことをいう気はないが、ログインしたときは挨拶ぐらいはきちっとしてほしい」ということを言われた…。うーむそうなのか。と。
 しかし、ラグナロクオンラインなどMMOのギルドにおける「挨拶」は「この」コミュニティに属している人間に対する社会化の要請なわけですが、e-sportsにおいて支配的にあらわれているこの言説(試合前と試合後の挨拶)は完全に柔道や剣道など武道における作法とまったくイコールで結ばれているよーな気がします。そもそも「e-sports」という概念によってゲームが語られるということ自体が革命的なわけで、この発言はかなりくるところまできているといった印象をうけるます。うけませんか?