Critique of Games メモと寸評

http://www.critiqueofgames.net の人のブログです。あんまり更新しません。

『智場 108号』ゲーム特集発刊

広報です。

自分の職場で発行している機関紙でゲーム特集を編みました。

90ページにわたって、セカンドライフ、仮想世界、仮想経済、モバイルゲーム、ゲーム学の動向などを取り扱い、遠藤さんをはじめ、H-Yamaguchi.netの山口先生や、PICSY blogの鈴木さん、リヴァイアさんの川端さん、IGDAの新さんなど、ほか多くのキーマンといえる方々に話をしていただいています。2006年末現在の、ゲームにまつわる新しい動向をかなり幅広く紹介した冊子になったのではないかと思っております。



未入手の方はぜひどうぞ。

GLOCOM機関誌『智場』108号「特集:ゲームデヴォリューション」発刊

 機関誌『智場』108号が発刊となりました。 今号はゲームについて特集しました。年末のクリスマス商戦に向けてソニープレイステーション3任天堂Wiiが相次いで発売され、マスコミ報道もスポットCMもいわゆる「ゲーム機戦争」一色で埋め尽くされている感があります。 GLOCOMでは早くから、ゲームが社会や経済において果たす役割、また、ゲーム上の仮想社会・仮想経済と現実との融合現象などについて注目し、本年4月から「コンピュータ・ゲームのデザインと物語についての研究会(RGN)」を開催するなど、日本におけるゲーム研究を先導してきました。そこに集った先鋭的な論客たちの視点からは、「ソニーvs任天堂vsマイクロソフトの『一人勝ち』を目指す最終戦争」というメディアが喧伝する集権的な動きとはまったく違ったものが見えてきます。 このようなゲーム世界の最新動向を一言で言い表すため、デヴォリューション(Devolution 分権・分化)という言葉を使ってみました。政治やWebなど他の世界でも繰り返されてきた集権と分権との相克について、様々な角度から迫っています。 ご高覧いただければ幸いです。

※智場は http://www.glocom.ac.jp/j/chijo/ からご注文いただけます。
 また、一部の掲載記事も一部ウェブ上からごらんいただけます。

      • [ 目次 ]-----------------------

【特集】 ゲーム・デヴォリューション

■ゲーム・デヴォリューション 井上明人
■メーカー・インタビュー
  (プレイステーション3 (株)ソニー・コンピュータエンタテインメント
   Xbox 360 マイクロソフト(株))
■拡がるゲーム世界
 1[歴史]──黎明期からモバイルまで──
  遠藤雅伸 聞き手:井上明人,森田沙保里
 2[産業]──市場と開発体制──
  新 清士 聞き手:井上明人
 3 -Ⅰ[仮想世界]──『セカンドライフ』とは何か──
  土居 純 聞き手:庄司昌彦,鈴木健,田熊啓
 3 -Ⅱ[仮想世界]──ユーザーが創る世界──
  三淵啓自 聞き手:庄司昌彦
 4[コンテンツ]──ゲーム発キャラクタービジネス──
  久保雅一 聞き手:森田沙保里,井上明人
 5[仮想経済]──ゲーム内市場の現実化──
  山口 浩+鈴木 健 報告:牛島正道,鈴木 健
 6[シリアスゲーム]──手段としてのゲーム──
  井上明人 報告:七邊信重
 7[研究動向]──発展するゲーム学──(対談)
  伊藤憲二井上明人
 特別鼎談ゲーム,ハッカー,インターネット
  川端裕人┼山根信二┼井上明人

【IECPレポート】

■通識と智本 講演:公文俊平 報告:石橋啓一郎
■昨今の買収防衛事例に見る戦略的企業訴訟のあり方  講演:松山 遙 報告:栗澤哲夫
■企業経営に与える日本版SOX法インパクト  講演:中島 洋 報告:濱田美智子
■日本型企業統治に適した内部統制を考える  講演:前川 徹 報告:濱田美智子
■着うたフル,iPodiTunes Music Store)利用者動向について  講演:岸原孝昌 報告:石橋啓一郎
■日本のコンテンツパワー,新たなビジネスモデルの構築に向けて  講演:福冨忠和 報告:鈴木謙介

【ベストネットワーク研究会レポート】

■次世代ユニバーサル・アクセスの実現に向けて───「コミュニティ・レベルでの団体割引料金体系」の可能性
講演:友知政樹 報告:森田沙保里