※開催方法、追記しました。ハードすぎると思った人は読み直してみてくださいまし。
輪読会を考えております。去年度は、Serious Games Japanの藤本さんや別府さんを中心に『Half Real』『Persuasive Games』(途中まで)。一昨年は伊藤憲二さんを中心に『The Game Design Reader』『Rules of Play』(途中まで)を読んできました。ただ、英語の本を読んでいくのはやはりエネルギーがいるということもあり、忙しくなると停滞気味になってしまうという状況もあります。ということで、英語の本だけでなく復習したいなと思ったもの、読んでいないので読んでみたいなという本を日本語文献を混ぜて並べてみました。(下記リスト)
ややスパルタ気味なぐらいの輪読会というのはそれなりにハリがあり楽しいとも思いますので、週一ぐらいのペースで開いていくと、それなりに刺激のある議論もできていいかな、と思います。
たぶん、自分から手を挙げて参加したいという方はおそらく既にある程度お読みになられている方だろうとは思います。ほぼ日本語の本ですし、少し早いペースで復習がてらに輪読していければよいかなと考えています。復習というだけでなく、かなり広範囲な分野で並べてみていますので、専門の分野の方にご参加いただき解説いただけると、理解が深まるところもあり面白いかと思います。
開催方法、参加方法
- 海外からご参加の方もいるかと思いますので、Skypeつないだり場合によってはオフラインで場所で集まったりしつつ。
- 参加資格としては、とりあえず「最低二回はレジュメをつくって内容を発表すること」ということを義務にしようかと思います。最大10人ぐらい集まったところで締め切りたいと思います。10人あつまったところで、井上から日程調整のメールを投げます。その後は定期的に毎週×曜日の何時から、という形にできればと思います。毎回出席するかどうかは各人にお任せする方向で。(集まりがわるい場合は、5人ぐらい集まった段階で調整に入ります。)
- 手を挙げていただける方はこちらの連絡先まで → http://www.critiqueofgames.net/images/gmail.gif
- 基本、参加者は一回につき一冊を読んでくるぐらいで。下記のリストの全部の本を買うのは辛いと思います、発表者はその回に関係のあるなるべく多くに目を通して、他の人にとっては「参考文献」でよいか、と。
- ハードルたかすぎー、と思う人が多いようであれば初回でちょっと話しましょー。
たたき台リスト
- なお、一時間ぐらいでサクっと作った、タダのたたき台のリストですので、あれが入ってないこれが入ってないという推薦がある人がいらっしゃいましたら、挙げていただければと思います。
- 初回:全体の見取り図について
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- 桝山ほか『電視遊戯時代』『電視遊戯大全』『テレビゲーム文化論』
- 赤尾・平林『ゲームの大学』
- 井上ほか『智場108号 ゲーム・デヴォリューション』
- 遊び論 1週目 古典など
- 遊び論 2週目 ルールとは何か
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- Bernard Suits
- DeKoven
- Hughes
- JesperJuul『Half Real』
- Eric Zimmerman & Salen『Rules of Play』
- 遊び論 3週目 楽しさについて
- ゲームと社会の関わり 1週目 ゲーミング&シミュレーション
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- Richard D. Duke / 中村 美枝子,市川 新訳『ゲーミングシミュレーション:未来との対話』
- その他数冊+、ゲーミング&シミュレーション学会誌より数本をセレクト
- Gonzalo Frascaあたりからいくつか?
- ゲームと社会の関わり 2週目 シリアスゲーム
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- マーク・プレンスキー (著), 藤本 徹(訳)『テレビゲーム教育論―ママ!ジャマしないでよ勉強してるんだから』
- 藤本 徹 (著)『シリアスゲーム―教育・社会に役立つデジタルゲーム』
- スティーブン・ジョンソン著、乙部 一郎、山形 浩生、 守岡 桜 訳『ダメなものは、タメになる テレビやゲームは頭を良くしている』
- JamesPaulGee『What video games have to teach us about learning and literacy』(部分)
- Ian Bogost『Persuasive Games』部分。
- 『Reset』
- ゲームと社会の関わり 3週目 影響論
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- 畑中佳樹 1987年 『電子小説批評序説』
- 榎本正樹 1993年 『電子文学論』
- 榎本正樹 1998年 『文学するコンピュータ』
- 高橋雅一、工藤洋樹 2001年 『物語のおもちゃ箱』
- Janet H Murray "Hamlet on the Holodeck --The Future of Narrative in Cyberspace, FreePress"1997(邦題:デジタルストーリーテリング)
- 茂内克彦 修士論文 2003年
- Marie-Laure Ryan 2003年 『Narrative As Virtual Reality: Immersion and Interactivity in Literature and Electronic Media (Parallax: Re-Visions of Culture and Society)』
- Michael Mateas and Andrew Stern"Interaction and Narrative"
- 物語論 3週目 制作技術
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- Henry Jenkins
- 藤井雅実、澤野雅樹編著『人はなぜゲームするのか』
- 東浩紀『ゲーム的リアリズムの誕生(動物化するポストモダン2)』
- 八尋 茂樹『テレビゲーム解釈論序説/アッサンブラージュ』
- 産業論 1週目 産業特性
- 産業論 2週目 ハード競争
- 産業論 3週目 地域特性
- 産業論 4週目 企業研究
- オンラインゲーム 1週目 ユーザーたちの振る舞いについて
http://homepage3.nifty.com/%7Etezuka-k/Habingo/LucasHabi.html
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- 石山隼行さんの発表内容など
- Taylor"Play Between worlds"
- R.V.Kelly"Massively Multiplayer Online Role-Playing Games"など
- オンラインゲーム 2週目 CGM、ゲームコミュニティ
- オンラインゲーム 3週目 ゲーム内経済
- オンラインゲーム 4週目 Alternative Reality games
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- Dave Szulborski "This Is Not A Game: A Guide to Alternate Reality Gaming"
- 歴史 1週目 メディア史としてのゲーム
- 歴史 2週目 遊戯史
- 歴史 3週目 日本のゲーム草創期
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- 赤木真澄『それはポンからはじまった』
- H.MIZUSAKI『テレビゲームの世界(1〜3巻)』
- 多根さん、高木さん、hallyさん、寺町さんの仕事からいくつかセレクト
- 『Continue』バックナンバー
- 歴史 4週目 米国のゲーム草創期
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- ブラッド・キング、ジョン・ボーランド/平松 徹(訳)『ダンジョンズ&ドリーマーズ』
- スティーブン・レヴィ『ハッカーズ』
- BNN『電子遊戯大全』
- 『The Ultimate History of Video Games: From Pong to Pokemon--The Story Behind the Craze That Touched Our Lives and Changed the World』
- Rusel DeMaria、 Johnny L. Wilson『High Score!: The Illustrated History of Electronic Games、Second Edition』2003
- Van Burnham 2003年 『Supercade: A Visual History of the Videogame Age 1971-1984』
- 制作の現場 1週目 ゲームデザイナー/プランナー/レベルデザイナー
- 制作の現場 2週目 ゲームプログラマー
- 制作の現場 3週目 グラフィッカー
- 制作の現場 4週目 サウンド
- 制作の現場 5週目 ディレクター/プロデューサー
- 関連分野 1週目 美学/芸術論
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- 西村清和『現代アートの哲学』
- 西村清和『フィクションの美学』
- 佐々木 健一『美学への招待 』
- 関連分野 2週目 漫画論
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- 夏目房之介
- 伊藤剛『テヅカ・イズ・デッド』
- 中野さん『漫画産業論』
ほか