Critique of Games メモと寸評

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「出来事」

物語論系の本は、何冊か呼んだけど、
物語論における「出来事Event」という概念の理解が、重要な気がしているのだけれども、今ひとつ、しっくりこない。
ジェラルド・プリンスの『物語論辞典』(1991,松柏社、遠藤健一訳)とかみても、、ううむ。と。

個人的にはゲームという概念と、関わる形で理解が可能な範囲がかなりあるんじゃないかと思うのだけど。
もうちょっと言うと、「出来事Event」が、日常に起こりうる様々なランダムな振る舞いのワンシーンという位置付けから、記憶すべき何かとして焦点化される作用っつーのが、一体何なのか、というあたり。わかりかけてる気はするんだけど、なんかしっくりこない。
あるいは、記憶すべき何かとして記憶される、ということと、それが「物語」という一連のつらなりと、どうつながりうるのか。西田谷さんの『認知物語論とは何か』的なアプローチをもうちっと、全体性をきちんと理解して、いま考えていることにつなげたいというか。

マリー・ロール・ライアンの『可能世界・人工知能・物語理論-記号学的実践』とか、ジェラルド・プリンスの『物語論の位相』とか読めばなにか書いてあるのかしら