Critique of Games メモと寸評

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『コモンズの悲喜劇』がゲーム学会 第19回ゲームコンペ最優秀賞を受賞しました

 全体的なディレクションなどを、藤枝侑夏さんが行い、私(井上)が、ゲームのベース設計を行ったシリアスボードゲーム『コモンズの悲喜劇』(https://tragicomedy-c.jimdofree.com)が、本日、開催されたゲーム学会(GAS)の第19回ゲームコンペ(https://www.gameamusementsociety.org/article.php...)の最優秀賞を受賞いたしました。
 第15回のゲームコンペ以来、空白になっていた久しぶりの最優秀とのことで、高く評価していただき感謝いたします。
 改めて、本作品について簡単に書かせていただきますと、本作は、
 シリアスボードゲームジャム2018という2日間のイベントで組んだチームをもとにしてつくったゲームを発展させたボードゲームです。
 2020年の春のゲームマーケットの出展予定だったのですが、ちょうどパンデミックのタイミングで、出展できないなか、オンラインのみでの販売となり、「それなりにちゃんと、面白く作ったんだけどなあ…」と制作者側としては、思いつつも、なかなか多くの方に手にとっていただく機会がなく、日々が過ぎ、なかなか売れ残っていたのですが、
 今回、ゲームの面白さと、シリアスゲームとしての双方をきちんと達成した作品として、評価していただき、制作者一同、たいへんうれしく思っております。
 なお、シリアスボードゲームジャム2018で、たまたま一緒にゲームをつくることになった、藤枝侑夏さんの本業は、整理収納アドバイザーなので、ゲームづくりの経験のある方ではないのですが、ゲームがきちんと好きで、分析的な視座もきちんとあり、ゲームづくりの勘所みたいなところがあり、一種の「野生のプロ」的な方だと思っています。『コモンズの悲喜劇』のプロジェクトの初期段階で、本作に高い情熱をもっていただき、非常に熱量が高かったので、
 これなら、僕がディレクションをするよりも、藤枝さんがディレクションをしたほうが、きちんとしたクオリティで完成しそうだな、と思い藤枝さんの熱量で進行するプロジェクトとして、ゲームを纏め上げていただきました。
 大量のアイデアを藤枝さんが出し、私のほうで全体の骨格に組み入れるかどうかなどを判断し、最終的な作り込みの部分は、藤枝さんが最終的なボードの作り込みを行うといった形でできあがりました。
 全部で100部しか作ってませんが、まだネット上でお買い求めいただけます。
 審査いただいた審査員の先生方、制作にご協力いただいたみなさまに改めて感謝申し上げます。

 

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