Critique of Games メモと寸評

http://www.critiqueofgames.net の人のブログです。あんまり更新しません。

このブログについて

主にゲーム研究等に関わるテーマのメモです。

 

プロフィール(井上明人 INOUE Akito):

メインサイトhttp://www.critiqueofgames.net

ブログ:

(特にニュース性・公共性の高い話題について)

 

SNS

仕事でやっている or お手伝いしているサイト

お知らせ:シリアスボードゲーム『コモンズの悲喜劇』

 私が作成に関わっているシリアスボードゲーム『コモンズの悲喜劇』の情報が公開されました。「共有地の悲劇」に関わるジレンマを体験できるゲームです。
けっこう何度もテストプレイをして、こちらの想定する手順で楽しんでいただいた方には、かなり好評を得られているという感触をもっています。SBGJ2019でも最優秀賞をいただきました。
 ゲームプレイの感触としては、遊んだ方からは、「モノポリーベースに人狼をまぜたような感じ」というようなコメントをもらいます。

 全体のコンセプトメイキングとディレクションは、藤枝侑夏さんが中心で作品としてのあり方のコアは藤枝さんです。私はルールの原案、調整、ルールブックの作成などを主として携わっています。

 3月8日にゲームマーケットにて、販売予定です。

 

ゲームマーケット宣伝ページ:

コモンズの悲喜劇 | 共有地の悲喜劇 | 『ゲームマーケット』公式サイト | 国内最大規模のアナログゲーム・ テーブルゲーム・ボードゲーム イベント

『コモンズの悲喜劇』ウェブサイト
https://tragicomedy-c.jimdofree.com/%E3%81%8A%E7%9F%A5%E3%82%89%E3%81%9B/

 

www.youtube.com

重要なドキュメンタリー映画作品?のデータリスト

 

重要なドキュメンタリー映画作品を手に取りやすいリストにしたものが見つからなかったので、すこし、下記にまとめる。山形国際ドキュメンタリー映画祭のデータは、見にくかったので、データセットgoogle spreadsheetにつくった。

 

1.ドキュメンタリーの賞

1a.山形国際ドキュメンタリー映画祭 主な受賞作

docs.google.com

1b.アカデミー長編ドキュメンタリー映画

これは、Wikipedia の記事がある程度扱いやすいデータになっている。

アカデミー長編ドキュメンタリー映画賞 - Wikipedia

アカデミー短編ドキュメンタリー映画賞 - Wikipedia

1c.ATP賞

www.atp.or.jp

 

1d.エミー賞

xn--ickzfpdx17ly33an54b.com

 

1e.European Film Award for Best Documentary

European Film Award for Best Documentary - Wikipedia

 

1f.BAFTA

BAFTA Award for Best Documentary - Wikipedia

 

1g.ピーボディ賞

Peabody Award - Wikipedia

 

 

ほか、たくさん……

統合目録はないのだろうか……。

 

2.書籍:ドキュメンタリー映画史の本やリスト

 

ドキュメンタリー映画史 (単行本)

ドキュメンタリー映画史 (単行本)

 
映画は世界を記録する ドキュメンタリー再考(日本映画史叢書 5)

映画は世界を記録する ドキュメンタリー再考(日本映画史叢書 5)

  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: 森話社
  • 発売日: 2006/09
  • メディア: 単行本
 
今のアメリカがわかる映画100本

今のアメリカがわかる映画100本

  • 作者:町山 智浩
  • 出版社/メーカー: サイゾー
  • 発売日: 2017/08/31
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 
観ずに死ねるか ! 傑作ドキュメンタリー88

観ずに死ねるか ! 傑作ドキュメンタリー88

  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: 鉄人社
  • 発売日: 2013/03/29
  • メディア: 単行本
 

 

2019年は、日本のゲーム研究のステップアップを実感できた年

 謹賀新年。あけましておめでとうございます。

 

 2019年は、制度的な面で、日本の人文系のゲーム研究が徐々に、それなりな感じのする雰囲気になってきた年だと言えるのではないだろうか。

 2019年に日本の人文系のゲーム研究であったことを簡単にまとめると、

 

書籍

  • 日本語でゲームの学術論集が、2冊発刊(『ゲーム学の新時代』『多元化するゲーム文化と社会』)
  • 訳書としては、松永訳、ミゲル・シカール『プレイ・マターズ 遊び心の哲学』発刊
  • 前年には、『ビデオゲームの美学』『ゲンロン8』発刊。

カンファレンス・研究会

大学

  • 東京大学文学部(吉田)、京都大学文学部(井上)でも人文系のゲーム研究についての授業が開講。
  • Martin Rothの立命館先端研着任。吉田さんは東大に。井上は立命館で専任に。

 

 他にも、いろいろとあると思うが、大きなところはこんなところか。

 何よりも、「それなりに読みごたえのある」水準のものがだいぶ増えてきたということは大きなことだと思う。これは、松永さんをはじめ、中川さん、松井さんらの貢献が大きい。ゲームについて、人文学的な視点から、何かを論じたいという人が日本語で読むものの量がもう少し増えないと、いろいろと厳しいところはあると思うので、あるレベル以上のテキストが多様な論者からコンスタントに出されている状況をもうあと、何段か上のレベルで実現していきたいという思いはあるが、この1年半ぐらいのペースで発刊を維持できれば、当面は嬉しいところではある。(正直、2020年はペースダウンせざるをえないと思うが……)

 国際カンファレンスは、中村先生をはじめ多くの人の努力でどうにかなったという感じだったが、これも本当に大変だった……。

 また、上記に挙げたことの半分以上は、私は何かしらの形で関わっているが、京大の授業と、International Digital Game Preservation 2019以外のイベントについては、いろいろな方に主導していただいたおかげで成立したものである。改めて、御礼を申し上げたい。

 私個人としては、立命館の専任講師になったことで、いままでやっていた仕事に加えて、新しく授業をつくらなければ行けなかった。そのため、正直なところ、今年は、かなり忙しく、多くの方にご迷惑をおかけした(している)。

 

 2020年もステップアップを実感できる年になるように願いたい。

 

多元化するゲーム文化と社会

多元化するゲーム文化と社会

 
プレイ・マターズ 遊び心の哲学 (Playful Thinking)

プレイ・マターズ 遊び心の哲学 (Playful Thinking)

  • 作者:ミゲル・シカール
  • 出版社/メーカー: フィルムアート社
  • 発売日: 2019/04/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 
ビデオゲームの美学

ビデオゲームの美学

 

 

 

 

 

エリート高校の効果ナシ、という論文

成田くんが紹介( https://www.tkfd.or.jp/research/detail.php?id=2969)していた論文。

回帰不連続分析こと、1点差で高校に入れなかった組と、入れた組のその後の成績を比べた場合、ほとんど差はでなかった(どころか、むしろややマイナスの効果があった)とのこと。

Econometrica, Vol. 82, No. 1 (January, 2014), 137–196
THE ELITE ILLUSION: ACHIEVEMENT EFFECTS AT BOSTON
AND NEW YORK EXAM SCHOOLS
BY ATILA ABDULKADIROGLU ˘ , JOSHUA ANGRIST, AND PARAG PATHAK

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/pdf/10.3982/ECTA10266

 

一点差で、マイナスが出たのは、2:8の法則の影響とかがありそう。エリート集団の中で、下位であるより、非エリート集団のなかでトップの方が自己評価は高まりそうな感じはする。