Critique of Games メモと寸評

http://www.critiqueofgames.net の人のブログです。あんまり更新しません。

2021-01-01から1年間の記事一覧

おもちゃ関係の賞

おもちゃ関係の賞ってけっこうあるはずだよな、と思ったので、軽く調べる。 海外 TOTY, Toy of the year awards Smart Toy Awards Awards | Oppenheim Toy Portfolio 国内 GOOD TOY Awards グッド・トイ受賞おもちゃ 日本おもちゃ大賞

「待ち時間」関連メモ

「利用者は待ち時間を通してサービスの提供状態を理解し,それに適応した行動を取っている。このため,使いやすいサービスの開発には,サービスの状態を適切に理解することができるような待つ行為のデザインが必要となる。」 ci.nii.ac.jp 「GUIの特性によっ…

「学習」関連概念メモ

潜在学習 Latent Learning 試行錯誤、洞察学習、潜在学習 :心理学用語集 【学習と条件づけ】潜在学習(latent learning) | 心理学の教科書・基礎からの心理学 洞察学習 顕在学習 連合学習 機械学習文脈 連合学習(Federated Learning)についてわかりやすく解…

エンハンシング効果とアンダーマイニング効果

ゲーム系の文脈だと、アンダーマイニング効果(外発的動機づけでやる気なくす)の話が出てきやすいのだけれども、エンハンシング効果(外発的動機づけでやる気わく)の話があまりでてこないので、いくつか関連論文メモ *エンハンシング効果関連 Butler, R. (…

松永伸司,2019「動詞とパターン――ゲームとシミュレーションの関係をめぐって」(『エクリヲ vol.11』所収)

よそで書いたコメント。自分のコメントなので、こちらにも貼っておきます。 2021年11月2日の井上 > 松永コメント どこまでが素朴な自然主義なのか なにが、<素朴な表象主義>な芸術観なのかについては、もう少し議論しても良いかも。 たとえば、UIの自然主…

同分野・隣接分野内での略語かぶり

ただのボヤきですが、最近ちょっとこれはどうかな、と思ったのが「SCM」。 2つある。 Structural Causal Models:直訳すると構造因果モデルだが、Pearlの統計的因果推論のことらしい。Pearlの論文読むとよく出てくる。 Synthetic Control Method(SCM):合…

引用文献スプレッドシート

邦訳のあるタイトルをmendeleyにのっけようと思うと、結局、それほどうまく、反映されなさそうなので、よく引用する文献について、まずスプレッドシートで整理することにした。 下記、作業途中だが、貼っておく。 docs.google.com

スポーツの概念論関係メモ

関 朋昭,2020,勝利至上主義に対する批判の反証 : スポーツの定義と価値から (澤野雅彦教授退職記念号)https://ci.nii.ac.jp/naid/120006846012 佐藤洋,2016,競技者の卓越と徳からみる競技者論https://www.jstage.jst.go.jp/article/jpspe/38/2/38_85/_pdf 田…

Replaying Japan 2021 登壇予定

docs.google.com Day 1st 8:15 AM-(もしかしたら、最初に三宅さんの紹介をするかも……?) Round Table Preservation of Video Games JST Augst 10, 10:15-11:00am (MDT August 9, 7:15-8:00pm) Akito Inoue | Akinori Nakamura | Masaharu Miyawaki | Jun H…

7月3日土曜講座:社会を考えるためのゲーム

本日話したことの、簡単なメモです。 (1)議論の射程: 「社会」のありようについて考えるためのゲームを紹介する。 (※網羅的な紹介というわけではありません) 例:『We Become What We Behold』(2016)https://ncase.itch.io/wbwwb ゲームならではの表…

井口,2013, 現代日本の大学におけるゲームの利用と満足 -ゲームユーザー研究の構築に向けて-,情報通信学会誌 31(2), 67-76, 2013-09-25

ci.nii.ac.jp 気晴らし 因子だけ、時間や金額と負の相関になっているのがおもしろい。気晴らし因子だけ、相関が負になるというのは、カイヨワ的な概念で言えば、「ルドゥス」「パイディア」の区分がはっきりと出ているポイントというのが、この論文でも改め…

原稿掲載:アルゴリズムを批評するために(1)

『IT批評』のサイトに原稿を掲載していただきました。 『IT批評』という雑誌は、2013年頃にも、「2025年の未来」を2025年の人になりきったふりをして語るという謎の原稿を掲載していただいたのですが、 今回のは、ある意味、もう少し、普通(?)の原稿にな…

初期のビデオゲームについての論文リンク(随時更新?)

随時更新(するかも?) NIMROD 関連 1940年のパテント文書 1950- その他: CRT娯楽機器 NIMROD 関連 1940年のパテント文書 US2215544A - Machine to play game of nim - Google Patents https://patents.google.com/patent/US2215544 1950- An Early Danish…

IATテスト

近年人々の分断やら何やらが促進されているという話はあるが、意識下の差別的意識みたいなものの程度を測定しようというテストが大規模に実施されているというのは知らなかった。 implicit.harvard.edu 試しにひとつやってみたが、かなりこまかく作られてい…

オンライン学習と自己調整型学習

MOOCについてのsystematic literature review Wong, J., Baars, M., Davis, D., Van Der Zee, T., Houben, G. J., & Paas, F. (2019). Supporting self-regulated learning in online learning environments and MOOCs: A systematic review. International …

盛本 晶子, 時間選好率および現在バイアス性がオンラインゲーム内コンテンツへの課金行動に与える影響, 行動経済学, 2018

学生に教えてもらった。 双曲割引などの研究をしている行動経済学の先生の研究 盛本 晶子, 時間選好率および現在バイアス性がオンラインゲーム内コンテンツへの課金行動に与える影響, 行動経済学, 2018, 11 巻, p. 1-13, 公開日 2018/07/10, Online ISSN 218…

小松 光, ジェルミー・ラプリー『日本の教育はダメじゃない ――国際比較データで問いなおす』2021、ちくま新書

日本の教育はダメじゃない 国際比較データで問いなおす (ちくま新書 1549) [ 小松 光 ]価格: 902 円楽天で詳細を見る 読んだ。 右派の人が喜びそうなタイトルだが、PISAデータなどを順当によみつつ、国際的な教育研究における日本の教育の評価や位置づけを…

東浩紀『ゲンロン戦記』(2020、中公新書ラクレ)

ゲンロン戦記 「知の観客」をつくる (中公新書ラクレ 709) [ 東 浩紀 ]価格: 946 円楽天で詳細を見る 遅ればせながら読んだ。下記、雑駁な感想。 東さんの本は、『動物化するポストモダン2』もそうだったのだけれども、自分が完全にお客さんというわけで…

『マナーな食卓』

正式な広報用のURLは、別途作成予定ですが、 『マナーな食卓』をご購入いただいた方向けのとりあえずの情報集約ということで、こちらに簡単な紹介用譲歩をまとめております。 →<公式ルール>(2021年4月10日更新) 『マナーな食卓』 3人用 対象年齢10歳以上…

2020年度の近況報告

お世話さまです。4月1日ということで、業績書の更新作業をしましたので、一年単位での近況報告です。 CURRICULUM VITAE/履歴書・業績書 - Google スプレッドシート 1.ゲームや、遊びの提案など 2.書いたもの Covid 19以前に書いたものが今年になってリ…

科学リテラシーをめぐるクイズ

植原さんの本と、標葉、福山、江間さんらの本。 どちらも、授業に使えそうな感じだが、大教室での講義用に使えそうなのは、後者の『残された酸素ボンベ』こと、nocobonだろうか。学生の眠気を覚ますためのクイズということでは優れている。ただし、たいがい…

都市空間と遊び系、メモ

『Tired of』 note.com 遊戯道路と、歩行者天国の制度 歩行者天国 - Wikipedia プレーパーク プレーパーク - Wikipedia 松陰神社通り http://shoin-dori.com/universal2.pdf イギリスでの取り組み,playing out 。かなり洗練されている。 Playing out - brist…

伊藤朋子,2013,子どもの「遊び」に関する教育人間学的考察,四天王寺大学紀要 第56 号,pp121-140

伊藤朋子,2013,子どもの「遊び」に関する教育人間学的考察,四天王寺大学紀要 第56 号,pp121-140 https://www.shitennoji.ac.jp/ibu/docs/toshokan/kiyou/56/kiyo56-09.pdf 主に、デューイの話を論じている。 J. Dewey; How We Think, 1933, p.210.から引用さ…

竹野 真帆(2015)『オンラインゲームは若年層に悪影響をあたえるのか?』夏目書房新社

著者の博士論文である 竹野真帆. (2014). オンラインゲームの訴求力とその若年層への影響を出版したもの。オンライゲームのポジティブな側面を示そうと、いろいろと悪戦苦闘している論文である。本のタイトルは売れ行きとかを考えて、ちょっと変えたというこ…

遊戯史学会の論文タイトル一覧

遊戯史学会の論文のタイトル一覧が公開されている。 J-stageなどで中身を見られるようになるといいのだが……。 sekaiyugi.com