Critique of Games メモと寸評

http://www.critiqueofgames.net の人のブログです。あんまり更新しません。

2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

積ん読ゆっくり消化中:松岡 亮二,2019『教育格差』ちくま新書など

昨年度の予算リミットがあと1時間で2000円ぐらい余っていたときに、生協で買った新書2冊。パラパラ読んでる。いずれも、かなり評判のよかった本だけあってすばらしい。「流行りの新書だから買う」というタイプの購買行動はあまりやらないので、こういうのも…

ゲーム関係で複雑系の階層的な創発(emergence)について扱っていると思われる論文メモ

井上がゲームを論じる際に使う「創発」概念について Soler-Adillon, J. (2019) Sutton‐Smith, B. (1992). The role of toys in the instigation of playful creativity. Creativity Research Journal, 5(1), 3-11. Pelletier, C. (2009). Games and learning…

村上征勝(2002)『文化を計る ―文化計量学序説―』朝倉書店

www.asakura.co.jp 同僚の本棚にあったのをパラパラ読んだ。 2002年とちょっと古い本で、計量化III類、主成分、クラスター分析等を使って多変量の判別をしつつ、なんとか議論を構築しているという感じの本。 簡単なメモ コラムで書かれていたショーロホフ『…

どこからが「ゲーム世代」なのか。

ビデオゲームの話がまったく通じなさそうな、ご年配の方と話しているときに、 「僕も、インベーダーはけっこうやりこみましたよ。僕も、ゲーム世代です。はっはっはっ」みたいな、申告をいただくことがたまにある。 ぶっちゃけ、99%社交辞令的におっしゃら…

ハンス・ロスリングほか(2019)『FACT FULLNESS』

昨年のベストセラー本。隅々まできっちりとではないが、ざっくり読んだが、読む前に抱いていた印象がだいぶ変わった。 なんとなくの印象で、本の売り方のうまい欧米のライターかなんかが書いた、わかりやすい本かなんかだろうと思っていただのが、アオリがう…