Critique of Games メモと寸評

http://www.critiqueofgames.net の人のブログです。あんまり更新しません。

book

ジットレイン話の続き。この人は汎用品信者なんじゃ疑惑。

ちなみに、さっきのジットレインの「生みだす力」のツールの例は、ゲーム/おもちゃ以外には次のようなものが挙げられている。 生みだす力が強い例生みだす力が弱い例 工具/建築ダクトテープ、金づちアンカーボルト、携帯用削岩機携帯用削岩機は解体作業で…

『コンテンツ産業論』だいぶ遅れて謹呈御礼+ジットレインの生成力のはなしとかダラダラとまとまりのない話の書き散らし

コンテンツ産業論―混淆と伝播の日本型モデル作者: 出口弘,田中秀幸,小山友介出版社/メーカー: 東京大学出版会発売日: 2009/09/18メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 42回この商品を含むブログ (12件) を見る小山先生にいただいた。個人的にも問題意識の近…

なんでそんなにゲーム業界に入れるの?

読みました。なんでそんなにゲーム業界に入れるの?~DEA式ゲーム制作者養成手法~作者: えばー・ぐりーん,エジタルエンタテインメントアカデミー出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス発売日: 2009/03/12メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 24回この…

ゲーム関係で(*個人的に)読まなきゃいけない本

人からもらった情報メモ。 wired for war ・遠隔操作で爆撃をする兵士がいて、PTSDになりやすいとか ・英語が十分にできずにヘリの整備士にもなれなかった若者がテレビゲームに似せて作られた操作系の爆撃のトップパイロットになったとか、 ・殺傷に使える兵…

<学習過程>としてゲームを捉える〜「おもしろい」のゲームデザイン〜

Raph Kosterの『「おもしろい」のゲームデザイン』(原題:"A Theory of Fun for Game Design")読み中。 ゲームの形式について論じていても仕方ナイジャン!っつって、プレイヤーの意識のほうにアプローチしようと思うと、しばしばチクセントミハイの「フロ…

同姓同名

以下のような書籍を私と同姓同名の方が出されるそうですが、私とは全くの別人です。井上明人『30歳からの進化論―仕事の仕方を成長させる29の知的ノウハウ』文芸社(2005/11) そもそも年齢も違いますし… 仕事のノウハウなんて、人に教えられるような身分ではな…

テレビゲーム解釈論序説―アッサンブラージュ 八尋 茂樹 (著)

まだ精読はしていませんが、以下は数時間かけてざらっと読んだ限りの簡単な感想です。もう一度読んだら感想がかわるかもしれません。という留保付きで。 1. 著者が私なんかよりも数倍努力しているであろうことは素直に認めます。それほどにこの著者はもの…

デーヴ グロスマン『戦争における「人殺し」の心理学』

先日 tomoyoさんことid:tdaidoujiさんから進めていただいた、『戦争における「人殺し」の心理学』を読み中。 以下、ざっと内容を紹介。 著者自身がアメリカ軍人だけあって、部分的にアメリカ軍人的な戦争観が下敷きになっているようなところも面白いが、戦争…

「『ファミ通ゲーム白書2005』が5月12日発刊」

ここによれば28000円だそうです。CESAゲーム白書と違って個人で買うのはつらい値段っすね。

『広技苑2005春版』 最新ゲーム用語事典付き

今年度版は、ゲーム用語事典が付いている、ということで資料として買いました。 ひまがあったら、1993年のファミ通の『ゲーム用語辞典』や、1980年代に書かれたいくつかのゲーム用語辞典(『新明解ナム語辞典』やファンロード88年4月号「シュミのゲーム大事…

ゲーム関連書籍

引き続き更新。 http://www.critiqueofgames.net/data/booklist_date.html 攻略本・ファンブック以外のゲームの関連書籍を計654件ほど激しく網羅してみました。寸評とかは面倒なのでさすがにやめましたが、網羅件数だけでいけば、かなりのものになっているか…

『フリーター亡国論』丸山俊

タイトル、表紙からして一見「フリーターの若者たち」が「国を滅ぼす」という本かと思わせるが、問題設定からしてけっこうきちんとしていて「フリーターの若者たち」という主体を問題とするのみならず、「フリーターを生み出す社会・経済構造」というもの自…

『コンテンツ消滅』小林雅一

アニメ、ゲーム、音楽産業のケーススタディを通して、現在Winnyなどによって到来してきた「コンテンツの消滅」の危機の問題にいかに対処するか、というもの。 タイムリーなだけで、あまりよく調べないで出されたタイプの本っぽいな、と思って期待せずに読ん…

英語圏のゲーム研究文献

IGDAのサイトの方に英語圏のゲーム文献紹介の翻訳があったので、読みました。非常によくフォローされており参考になりますが、元記事が2002年12月とちょっとだけ古いようで、ゲームの歴史関係の本などいくつかフォローされていないようです。 ということで、…

『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』遥洋子

書評を書いていたらamazonの規定を超える長さになってしまったので載せます。ゲームには何も関係ないですし、あまり万人に「面白いから!」とすすめるような本ではないですが。 - 数年前に話題になった、タレントの遥洋子が東大上野ゼミで経験を書いた本。あ…

amazonギフト券あたった。

アマゾンの本に最初のレビューを書くと抽選で3000円のギフト券があたる!というのがあるのだけれども、77個のレビューを書いて、はじめてあたったようです。うーん、時給に換算すると、一時間300円ぐらい…

『ダンジョンズ&ドリーマーズ』書評

またもやamazonが載っけてくれないようなので、amazonに投稿して載せられなかったレビューを転載します。 - ★★★★★ 大変な力作 本書は、2003年8月に米国で出版された米国ゲーム史の詳細なドキュメント。 おおまかな内容としては、主に前半は1970年代以降、米…

夏目房之介『マンガと戦争』

以下はamazonに二週間前に投稿したレビューなのですけれど掲載してくれなかったようなのでこっちに載せときます。 誉めてはいないものの、それほど批判的な文章でもなかったので、ちょっと不思議。 - 戦後マンガをいろいろととりあげて時代ごとの作品・作家…

amazonレビュアーの投票システムはアテにならない。

自分がアマゾンのレビューシステムに少し加わってみたことでいくつかわかったことがある(1)アマゾンのベスト××レビュアーというシステムには、大した意味がない レビューに対する、「参考になった」票-「参考にならなかった」票の合計数が問題なだけなので、…

amazonのレビュー掲載可否の手順はけっこう人為的のようだ

先日(6月1日)、「バカ」という表記をいれたレビューがamazonに載らないのでは?ということを書きましたが、どうやらだいぶレビューを投稿してから、一週間して掲載されたようです。ただし、完全にそのまま掲載されたわけではなくて、 「なんて不快なバカなん…

ニュージーランドのゲーム雑誌は少なかった。

引き続きニュージーランドに滞在しております。 今日は本屋に来たのでニュージーランドのゲーム雑誌はどんなもんかと思って見てるんですが、ニュージーランド最大の都市オークランドにある大きめの本屋に来てもPCゲームの雑誌が一冊と、XBoxやPS2の情報が簡…

いろいろと本を買いました。

ボチボチとここ最近で買った本をメモっておきます。 こんな本買ってますということで。 ヘタレなので、読み終わるのはいつになるかわかりませんけれど。 中村元『論理の構造(上)』 印度哲学本。という特殊ジャンルのため、哲学本の中でも、かなり固有名詞…

サイード死去

サイードたん、先月に亡くなってたんだ。知らなかった。 http://news.goo.ne.jp/news/asahi/hito/20030926/K0025200708093.html 『オリエンタリズム』は上下刊を古本屋で揃えた後、いまだに100ページも読み進められていないのだけれども。そういえば、大物の…

北田暁大「嗤う日本のナショナリズム」

network stylyのハマノくんに教えてもらって、『世界』11月号。「嗤う日本のナショナリズム ─「2ちゃんねる」にみるアイロニズムとロマン主義」を流し読んでみました。 手元にテキストがないのでうろ覚えだけれども、全体的には「2ch論」をやったというより…

『パックランドでつかまえて』田尻智 ファミ通Books 2002(1990)と「ゲーム史」

ポケモンの田尻智のエッセイ集。 ゲームそのものの話というよりも、ゲームプレイヤーである田尻智の1980-1990年の思い出話といった方が正しい。なので例えば、田尻さんの『新ゲームデザイン』のようなタイプの話を期待しているのならば、ほぼ関係ない。 ほの…

『【こころの知能指数】EQテスト』袰岩奈々

また下らない本です。すみません。 で「くっだらないなー。<こころの知能指数>?なにそれ?」とか思いながらやってみました。どうやら、この本ではEQの指標が6つ*1あるらしいんですが、私の場合、自己認知力と衝動のコントロール力だけがほぼマックスで、…

小谷野敦『もてない男―恋愛論を超えて』ちくま新書

議論そのものはとりたててどうというようなものでもないと思うのだが、著者小谷野の激しいコンプレックスが面白い。 それとあと、オナニー用具を実際にためしてみた話が馬鹿らしくていい。 P51 「おかず」ではなく、オナニー用具というのもある。ヘンリー・…

斉藤孝『スポーツマンガの身体』文春新書

素晴らしくくだらない。 斉藤孝さん流の「丹田に力をこめる」「身体論」が炸裂していて、ついていけない感じなんだけれども、最後まで読んでしまった。全般に斉藤さんのオイシイキャラがたまらない(以下、引用) P18 (大リーガー養成ギブスについて)一見…

『ファウスト』

雑誌『新現実』のメンバーの半分ぐらいのメンバーがそっくり移行したと思われる『ファウスト』購入。 あんまり読む気力も起こらず、小説とかはぜんぜん読んでないんだけれども、佐藤友哉×滝本竜彦×斉藤環の対談での、佐藤・滝本両氏の弱々しい感じがとてもす…

『日本の童貞』渋谷知美 文春文庫

本書は私が依拠することもけっこう多い、構築主義的アプローチとか言説分析とかいわれている方法論によって、日本における1880〜現在までの「童貞」をめぐる<言説>がいかに構築されてきたかを克明に解き明かす研究書。著者の修論のやきなおしである。赤川…