Critique of Games メモと寸評

http://www.critiqueofgames.net の人のブログです。あんまり更新しません。

2018-01-01から1年間の記事一覧

PLANETS vol.10、宣伝と途中までの感想など

『PLANETS vol.10』、10月5日に発刊されました。 さいきん、ネットから少し遠ざかっているなか、研究メモ以外のひさしぶりのエントリが宣伝的なエントリで恐縮なのですが…。 ふわっとした宣伝&感想などだらだら書きます。 PLANETS vol.10は、「戦争と平和」…

ビデオゲームプレイヤーの認知向上・変化について

例によってWiki的な、先行研究整理用のメモです。 Green C.Sが、ビデオゲームプレイヤーと、非ゲームプレイヤーを比較して、認知機能に差があることを示している。 Green, C. S., & Bavelier, D. (2003). Action video game modifies visual selective atten…

論文メモ:Richard N. Landers

Richard N. Landers https://rlanders.net/ ミネソタ大学の心理学者、big 5の研究とかをやっていた人だったが、最近はゲーミフィケーションまわりでもいろいろと活躍されていらっしゃるらしい。 Defining Gameful Experience as a Psychological State Cause…

ゲーム研究関連で困る訳語

エルゴード的、エルゴード性 frivolous(不真面目な、軽薄な、馬鹿げた) Frivolity(浅薄、軽薄、不真面目) phantasmagoria((走馬灯のように)移り変わる幻影[幻想]. )

Game Evaluation Bias Indexを公開しています。

下記URLにて、Game Evaluation Bias Indexを公開しています。 http://www.critiqueofgames.net/local_index/ ■このデータセットが作成されている目的 このデータセットは、「重要なゲーム」とされる様々なゲームが、どのような評価の偏りをもっているのかを…

ゲーム依存関係の話について

いろいろと複雑な話なので、改めて現時点での立場をなるべく簡潔に書いておきます。 精神医学における基準であるDSM-5での「インターネットゲーム障害」、ICD-11で提案される「ゲーム障害」は、単なる長時間の繰り返しのゲームプレイとは全く別物であるとい…

メモ:佐藤裕『ルールリテラシー』新曜社、二〇一六

問題意識を共有できそうな内容なので、少しメモをとりながら読みます。(読みながらメモなので、読みすすめていくうちに、疑問が解消されることもありうるかと思います。) 以下、批判的に検討していますが、基本的に本書に対してポジティヴなので、私自身の…

ルーブリック表の導入に関する個人的所感メモ

ルーブリック(Rubric)評価についての覚書メモ集積です。 基本的に、ルーブリックの導入は、アクティヴ・ラーニングに関する話のなかでもかなりクリアでわかりやすい手法だと思う。ゲームづくりの理屈から言っても、評価方法を予め公開しておくことは合理的…

「ゲームの楽しさ」についての多変量分析を行っている研究リンク/随時更新

メモ的なもの。随時更新 1. Sherry, J. L., Lucas, K., Greenberg, B. S., & Lachlan, K. (2006). Video game uses and gratifications as predictors of use and game preference. Playing video games: Motives, responses, and consequences, 24(1), 213-…

関西大学 総合情報学部のみなさん、ありがとうございました!

今月末で関西大学の三年の任期が終わりました。 関大は、毎週火曜のみの勤務でしたが非常にいい経験をさせていただいたと思っております。 非常に先生っぽいコメントになりますが、受講していただいている学生さんの課題のクオリティには毎回、感心させられ…

2017年度 業績一覧

今年からGoogle Spread Sheetを公開するようにしました。(編集は不可です) デフォルトだと英語の履歴書のほうに行ってしまいますので、タブで業績書のほうが見れます。 履歴書・業績書をまとめて公開しておくということであれば、もちろんリサーチマップの…

動物の遊び研究関連の文献メモ

■Burghardt, Gordon M. -The genesis of animal play: Testing the limits. Mit Press, 2005 →動物研究についての包括的な研究の本らしい。(藤田和生、中村哲之、ほか. “遊び行動と認知機能の関係性についての比較認知科学的・比較認知発達科学的研究 ”. 京…