Critique of Games メモと寸評

http://www.critiqueofgames.net の人のブログです。あんまり更新しません。

2005-04-01から1ヶ月間の記事一覧

ひさびさに

北田暁大『意味への抗い』(せりか書房、2004年)を買ったまま読んでいなかったので、この前読んでみたら所収の「ポピュラー音楽にとって歌詞とは何か」がゲームの話にけっこうそのまんま転用可能*1だと思えたので、ためしに大枠の論理構造を「なるべく」似せ…

ゲーマーに推奨する映画『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ』

ヤバイ。かなりよかった。一般に評判のいい「オトナ帝国」よかずっと面白かった。 安定感のあるシナリオ、こってりとまとめてあるカメラアングル。そして、最後の戦闘シーンがとてもすばらしくて、良質な3Dアクションゲームをやっているような興奮があります…

メタルギアソリッド3 

クリアー。 それにしても、今回は、1作目、2作目と比べてもだいぶ大幅な変更が加えられていてちょっと違うゲームをやっているような感じ。特に、衛星からのレーダーによって敵位置を把握するという、あの若干リアリティのないぐらい反則的なシステム(笑)が…

なめ消し塩

各所で評判のd_of_iさんの「なめけし塩」。 フリーゲームですが確かに面白いです。 (ブラウザのJava aplletをonにする必要あり)

デーヴ グロスマン『戦争における「人殺し」の心理学』

先日 tomoyoさんことid:tdaidoujiさんから進めていただいた、『戦争における「人殺し」の心理学』を読み中。 以下、ざっと内容を紹介。 著者自身がアメリカ軍人だけあって、部分的にアメリカ軍人的な戦争観が下敷きになっているようなところも面白いが、戦争…

『スパイ・キッズ3-D ゲームオーバー』

wowowで撮っておいたのを見ました。 ストーリーは、「トイメーカー」という悪人がヴァーチャル・ゲーム(なんかMMOのようなゲーム)『ゲームオーバー』の中で電子生命体みたいな状態になりつつも全世界征服を企んでいるので、それを阻止するために子供のスパ…

ファイアーエムブレム訴訟

今月にファイアーエムブレムの新作が出て、来月にティアリングサーガの新作が出るということで、ファイアーエムブレムファンは財布の中身が気になる昨今。ファイアーエムブレム訴訟が任天堂一部勝訴で高裁判決確定(毎日新聞)したそうです。個人的にはどち…

「『ファミ通ゲーム白書2005』が5月12日発刊」

ここによれば28000円だそうです。CESAゲーム白書と違って個人で買うのはつらい値段っすね。

総プレイ時間

NGMさんより ヘビーゲーマーとまではいかないが趣味の一つとしてゲームを楽しんでいるという人は、「総プレイ時間」表示のことを(悪い意味で)気にする傾向がある。『真・三国無双』を○○○時間もやっちゃってさー、みたいな話は、自虐的な語り口でされる話題…

ゲームジャンルの出自

Cafe in Junkyardさんより RPGとかSLGなどといったゲームジャンルってのはいつごろから作られ出したのだろう。…いつごろから誰がどういうふうに使い始めた名前かわからない 日本でそういった呼称が使われはじめた時期についてだけなら、けっこう調べました。…

独自の統計/比較調査

過去に作ったものや、はてなで取ったアンケートやらをいくつかまとめて手を加えて公開しときました。 http://www.critiqueofgames.net/data/statistics/index.html まえにid:ConquestArrowさんがフォローしてくれた、「最近のゲームはつまらなくなったな」と…

「からっぽの権威」化装置:ファミ通クロスレビュー

昨日の記事について松谷さんのコメントは、自分がフォローしなかった部分をざらっと書いてくれていて、とてもいい指摘でした。感謝。議論としてもほぼ同意です。 ただ一応、何点か。 『パラッパ』登場時には、従来のゲーム好きは「単純」って評価しかできな…

「理想的な評価者」は可能か

に、しても、浜村通信の言うような理想的な評価者の存在は可能なのだろうか。 結論から言えば、そんなものありえないと思う。文芸批評にせよ、映画批評にせよ、漫画批評にせよ、教養のある批評家や、分析が面白い・鋭いと言われる批評家が存在したことはあっ…

権威でないことの価値と、権威であることの責任

ただ、浜村の「ユーザーと同じ気持ちになること」発言は、単に浜村通信という一個人がやってしまった保身の愚かさ、として片付けられるわけでもない。 おそらく、浜村が「同じ気持ち」発言をしている背景にはクロスレビューが「権威化」したことと密接な関係…

システム的に「良い」レビュアーの誕生

少し話は変わるが、この一年ほどamazonでレビュアーをやってみてわかったことがある。ご存知のように、amazonの読者レビューには一つ一つのレビューについて、匿名の第三者がそのレビューが参考になったかどうかについて「はい」「いいえ」で投票することが…

「思春期病」患者への防衛意識とファミ通クロスレビュー

話は変わってファミ通クロスレビューの話。と、ファンへの防衛意識。http://gmk.9bit.org/note05q2/050406-shisyunki.htm 彼らの存在を意識すると、好きだからこそ苦言を呈する行為さえハイリスクなものに思えてくる。ゲーム系ブログ運営者はもちろん、商業…

「真実の読み解き」評論

友人が『攻殻機動隊S.A.C 2』にはまり、エヴァ本ブームのときの「エヴァの真実」のようなタイプの「読み解き」を行うような評論を読んでいる。で、それを「お前も読め」と進められたのだけれども、そういう評論には微塵も食指が動かない。 別にそういう評論…

Political Compass

http://www.politicalcompass.org/Economic Left/Right: -2.00(Left寄り) Social Libertarian/Authoritarian: -3.85 (Libertarian寄り)でした。

Tatuskiさんのコメントについて

「ゲームをめぐる議論が影響論で埋め尽くされていくのは嫌だなぁ」「影響関係を中心とした議論からは、ビデオゲーム経験自体がいったいどういったものなのか、といった問いがなされてこない」というのは全く同意見です。 ただ、「前提を作るための本来ありう…

ZOEさんのコメントについて(2)

>「統計的な評価は現実的には期待できない。たくさん売れたタイトルが有利になる可能性が高い」 これについては、おそらく統計的評価について少し誤解があるのではないかと思います。 例えば、統計的にゲームの評価を行っているPlaystation mk2を見ていただ…

ZOEさんのコメントについて(1) 

>「名作ゲームとは面白いゲームではなく良いゲームのことだ」 この指摘から言いたいことを類推するに 「面白さ」が「良さ」の全てではない、ということ。「面白さ」は「良さ」の部分集合に過ぎない 「面白さ」という一般的な基準とは別途に、ゲームというメ…

応答

ということで、遅れましたがZOEさんのコメント(3月23日)と、Tatsukiさんのコメント(3月24日)に応答を書きます。

つなげました

ネットにつなげるようになりました。