タイトル、表紙からして一見「フリーターの若者たち」が「国を滅ぼす」という本かと思わせるが、問題設定からしてけっこうきちんとしていて「フリーターの若者たち」という主体を問題とするのみならず、「フリーターを生み出す社会・経済構造」というもの自体を問題化し、統計データ等を駆使しつつ、経済学的にフリーターの置かれている現状および企業のおかれている現状を分析している。
安易なフリーター非難ではない、きちんとした分析です。
個人的に面白かったのは、都道府県別のフリーター率で、ハンゲームに都道府県別の「合戦」というのがあるのだけれども、ハンゲームの「合戦」で強力な都道府県が、フリーター率と微妙にだぶっているところとかが、ちょっと見逃せない気分になりました。
でも、この著者78年生まれかあ…うーむ、あんまり自分と変わらんなあ。