Critique of Games メモと寸評

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2009年、ランキングトップ層以外のゲームソフトの国内販売は振るわず

 昨年度は、スクウェア・エニックスや、バンダイナムコなど大手の企業でのリストラがなされるなど、「うわー、ゲーム業界不況だわ―」という感じが満点だったのですが、一方でドラゴンクエストIXが400万本以上を売り上げたり、だいぶ沢山売上げたソフトも沢山あったわけですが、「じゃあ2009年の国内のゲームの売上げって、トータルで、どうだったんですか?」と聞かれると、一言で言えば、まあ、「トップセールスを記録したあたりはよかったんだけれど、大きな話題になりにくい層のゲームの売上げがDSブーム以前の状況に戻った、という状況」かな、と。
 一応、こんど、人にご説明するためにデータをグラフにしておいたので、せっかくなので、晒しておきます。
 
 データソースは、ファミ通*1の売上げデータから採らせていただきました。
 
 まず、国内トップ層の売上げデータから。

 トップ10ぐらいの売上げに関していけば平均的な年よりも、むしろ好調だったといえます。ミリオンを越えたソフトは、7本。『ドラクエIX』が、410万本、『ポケモン』が、338万本、Wiiの『Newマリオ』が248万本、『トモダチコレクション』が231万本、『FF XIII』169万本 『Wii Sports Resort』が154万本、『Wii Fit Plus』129万本と、ミリオン超えをしたソフトの数だけで見ると、09年は好調な年だったかのように思えます。
 
 ただ、これは、どんどん売上げランキングをくだっていくと、ちょっと状況が違います。
 下記、国内11位から40位からのデータ。

 そして、41位から、100位のデータ*2

 おおよそ、2007年のDSブームを頂点とする盛り上がりがおわって、2005年、2006年頃の売上げ状況に戻ったといったような様子に見えます。
 メーカーサイドは、2007年、08年にかけて発生した雇用や、開発費の拡大分が2009年の状況をうけてまるまる、カットしなければ辛くなったということなのかな、と。
 
 もう少し詳しい推測やら、仮説やらはそのうち何か思いついたら書きます。
 しかし、この等高線で、96年からのデータならべてみると、けっこう同じ模様が繰り返していておもしろいですね。

*1:…というか http://geimin.net/ のものを使わせていただきました

*2:なお、2009年の101位以下のGEIMINのデータについては集計方法が何か大きくかわったせいか、メディアクリエイトのデータとも、例年の平均値とも大幅に違っており、順位が下るほどデータの信頼度が低いと思われるため、使用してません