Critique of Games メモと寸評

http://www.critiqueofgames.net の人のブログです。あんまり更新しません。

尾原和啓,2020『ネットビジネス進化論』NHK出版

ネットビジネス進化論 何が「成功」をもたらすのか [ 尾原 和啓 ]価格: 2420 円楽天で詳細を見る 尾原さんの新著。 尾原さんの本を読むのは、『ITビジネスの原理』『アフターデジタル』につづいて三冊目。 『ITビジネスの原理』と同じく、 なぜ、Googleのビ…

植原亮 2020,『思考力改善ドリル』:大学生向けの教科書として使いやすい内容。

思考力改善ドリル 批判的思考から科学的思考へ [ 植原 亮 ]価格: 2200 円楽天で詳細を見る ご恵投いただいた。感謝。 植原さんとは、関西大学総合情報学部に勤務していたときにお世話になり、何度かお話したが、哲学と認知科学の両方に興味がまたがっている…

Player Type Model

リチャートバートル的なものの、研究の積み重ね。 メモは随時更新。 Marc Busch, Elke Mattheiss, Rita Orji, Peter Fröhlich, Michael Lankes, and Manfred Tscheligi. 2016. Marc Busch, Elke Mattheiss, Rita Orji, Peter Fröhlich, Michael Lankes, and …

ルーブリック関連論文メモ

レビュー論文:Panadero, E., & Jonsson, A. (2013) ルーブリックが生徒の成績向上をどう媒介するか? 影響する変数、ファクターについて Reddy, Y. M., & Andrade, H. (2010) 妥当性と信頼性:Moskal, B. M., & Leydens, J. A. (2000). 効果実証:Andrade, …

ゲーム障害とパネルデータ(メモ)

はげひげ先生 higeoyaji.at.webry.info 加藤さんの記事 ゲーム依存から何が見えるのか | RAD-IT21 gendai.ismedia.jp どちらも、パネルデータの話をしているが、まさにそう。 単発の調査だと、まあ、DSMなり、ICDなりの尺度でやれば、Gaming Disorderないし…

gamification関連論文 雑に収集

随時更新 Wiki的に使用します。 Playing (with) Democracy: A Review of Gamified Participation Approaches Sarah-Kristin Thiel Michaela R Reisinger2016, Journal of E-Democracy and Open Government https://www.academia.edu/30517654/Playing_with_D…

臨場感(≒sense of presence)の質問紙による測定手法などのメモ

Sense of Presenceの尺度関連論文 Social Presence関連 Sense of Presenceの尺度関連論文 VR系の研究だと、質問紙というか、f MRIとか、唾液調査とかの神経生理学的な調査をやっていたり、やや手間のかかるフェイクを交えた実験法を用いているという印象があ…

ゲーム系評論サイトの歴史(@日本語圏)をもうそろそろ書いてもいいのかもしれない。

佐倉葉ウェブ文化研究室の記述を読んでいて、思ったのだが、 websitemap.sakura.ne.jp 2000年前後ぐらいの、ゲーム系テキストサイトの歴史というのは、もうほとんど、みえなくなってる気がする。 「web ring」とか、「Read Me!」とかにみんな登録していた時…

売上,制作費,評価

下記、Anita Elberseが出している、映画の制作費と、興行収入の散布図だが、 toyokeizai.net Adamsらが、メタデータと売上の相関で出しているデータも、似ている www.eludamos.org 前者は、「金かけて作ったけどコケた映画」は沢山あるが、「金かけてないけ…

ゲーミフィケーション/シリアスゲーム 事例等リンク

やる気の出たときに、随時更新。ピックアップの基準は当面なし。特に良し悪し等も気にしないメモ。網羅性は期待しないで下さい。 凡例: [G]ゲーミフィケーション(日常等の非ゲーム文脈へのゲームの埋め込み) [S]シリアスゲーム(ゲームそのものを通じた非…

積ん読ゆっくり消化中:松岡 亮二,2019『教育格差』ちくま新書など

昨年度の予算リミットがあと1時間で2000円ぐらい余っていたときに、生協で買った新書2冊。パラパラ読んでる。いずれも、かなり評判のよかった本だけあってすばらしい。「流行りの新書だから買う」というタイプの購買行動はあまりやらないので、こういうのも…

ゲーム関係で複雑系の階層的な創発(emergence)について扱っていると思われる論文メモ

井上がゲームを論じる際に使う「創発」概念について Soler-Adillon, J. (2019) Sutton‐Smith, B. (1992). The role of toys in the instigation of playful creativity. Creativity Research Journal, 5(1), 3-11. Pelletier, C. (2009). Games and learning…

村上征勝(2002)『文化を計る ―文化計量学序説―』朝倉書店

www.asakura.co.jp 同僚の本棚にあったのをパラパラ読んだ。 2002年とちょっと古い本で、計量化III類、主成分、クラスター分析等を使って多変量の判別をしつつ、なんとか議論を構築しているという感じの本。 簡単なメモ コラムで書かれていたショーロホフ『…

どこからが「ゲーム世代」なのか。

ビデオゲームの話がまったく通じなさそうな、ご年配の方と話しているときに、 「僕も、インベーダーはけっこうやりこみましたよ。僕も、ゲーム世代です。はっはっはっ」みたいな、申告をいただくことがたまにある。 ぶっちゃけ、99%社交辞令的におっしゃら…

ハンス・ロスリングほか(2019)『FACT FULLNESS』

昨年のベストセラー本。隅々まできっちりとではないが、ざっくり読んだが、読む前に抱いていた印象がだいぶ変わった。 なんとなくの印象で、本の売り方のうまい欧米のライターかなんかが書いた、わかりやすい本かなんかだろうと思っていただのが、アオリがう…

ゲーム研究という分野も歴史がないなりに10年以上が経過した

吉田さんと、松永さんの対談 news.denfaminicogamer.jp (吉田)……アドバイスはいくらでもできますが、本当のことを言えば、ゲームのことしか知らない人よりも、ほかの分野のこともたくさん知っている人の方がゲーム研究に向いていると思いますね。 松永氏:…

Jesper Juul に対する「だめな批判」とそのボーダーライン

たいした、エントリーではないのだが、Jesper JuulのClassic Game Model に対する、「うーん……、そんなこと言っても仕方なくない?……」みたいな批判を聞くことが多くなってきたので、短めに釘を指しておきたい。 1.「JuulのClassic Game Modelは、ビデオゲ…

「豊かな批評」の話のつづき

どこからが豊かな批評なのか - Critique of Games メモと寸評 のつづき。 松永くんからのコメントもらったのだけど、ここ数年Twitterを見すぎないよう、15分以上Twitterを見るとはじき出される設定にしているので、こちらでコメント返します。 事実確認的な…

どこからが豊かな批評なのか

#本記事の想定読者はラーメン界隈の人ではないので、ご了承ください。 松永くんの「ビデオゲームは芸術か:『ビデオゲームの美学』3章をわかりやすく書く」を読んだ。 http://9bit.99ing.net/Entry/96/ 大筋の議論は勉強になったというか、松永くんにいまま…

『連ちゃんパパ』よんだ/「クズ」への許容の限界をつきつける作品

#ネタバレを含みます www.mangaz.comざっくりした感想 話題になっていたので読んだが、たしかにこれはクズいなと言われているのはよくわかった。いろいろと酷い。 ネット上だと『闇金ウシジマくん』と比較しての議論が多いが、『じゃりン子チエ』のテツや、…

ゲームとダイエット

ゴールデンウィーク前に、BMIが23ぐらいになっていたのを、ゴールデンウィークでBMI22まで減らした。別に激ヤセとかではまったくないけれども、30歳を過ぎたあたりから、油断すると体重が増えていくので、半年に一回程度は体重維持をしている。 さて、ゲーム…

DH系、使えそうなツール等メモ

GAMECIP | The Game Metadata and Citation Project GameSageはそこそこやりたいことのイメージはわかる https://geobrowser.de.dariah.eu/

お知らせ:シリアスボードゲーム『コモンズの悲喜劇』

私が作成に関わっているシリアスボードゲーム『コモンズの悲喜劇』の情報が公開されました。「共有地の悲劇」に関わるジレンマを体験できるゲームです。けっこう何度もテストプレイをして、こちらの想定する手順で楽しんでいただいた方には、かなり好評を得…

重要なドキュメンタリー映画作品?のデータリスト

重要なドキュメンタリー映画作品を手に取りやすいリストにしたものが見つからなかったので、すこし、下記にまとめる。山形国際ドキュメンタリー映画祭のデータは、見にくかったので、データセットをgoogle spreadsheetにつくった。 1.ドキュメンタリーの賞…

2019年は、日本のゲーム研究のステップアップを実感できた年

謹賀新年。 2019年は、制度的な面で、日本の人文系のゲーム研究が徐々に、それなりな感じのする雰囲気になってきた年だと言えるのではないだろうか。 2019年に日本の人文系のゲーム研究であったことを簡単にまとめると、 書籍 日本語でゲームの学術論集が、2…

エリート高校の効果ナシ、という論文

成田くんが紹介( https://www.tkfd.or.jp/research/detail.php?id=2969)していた論文。 回帰不連続分析こと、1点差で高校に入れなかった組と、入れた組のその後の成績を比べた場合、ほとんど差はでなかった(どころか、むしろややマイナスの効果があった…

社会応用系ネタ集積

グリーンピースがマインクラフトを使って、欧州における違法伐採をストップさせたという話 www.adweek.com

gaming disorderの報道関連について、思ったことのメモなど

簡単なメモ gaming disorderに関する議論は、調べればすぐわかることだが、Griffithsらなどの研究等を筆頭に、「科学的」なプロセスでの国際的な合意形成に向けた議論は積み重ねられている。単にgoogle scholarで、ぐぐって読んでほしい。たとえば、下記のレ…

田中辰雄・浜屋敏(2019)『ネットは社会を分断しない』角川新書 メモ

基本的な主張: 2章:ネットの書き込みの分極化は確認できる。 3章:中高年のほうが、分極化は強く観察される 4章:2章と3章の乖離を説明するための検証 5章:選択的接触の実証研究 6章:ネット世論と実質分布の乖離を指摘 関連する書籍・論者: 辻大介 笹原…

RPG学研究 Japanese Journal of Analog Role-Playing Game Studies

RPG学研究が公刊されたとのこと。 https://jarps.net/journal/issue/view/1 基本的にCRPGではなく、TRPG研究という理解でいいのかな? 英語圏でも、「Role Playing Game Studies」を冠する本がZagalやDeterdingsらによって出されているので、名称的には、こ…